▽滕建群(中国国際問題研究院米国研究所所長)
最も期待しているのは、今回の訪問を通じて、双方が相互信頼を強化することだ。中国の急速な発展はここ数年、米国に焦慮と不安を感じさせている。米国側も、習近平主席の執政理念をあまり理解していない。習主席の今回の訪米は、「承前啓後」という役割を担っている。オバマ大統領の任期はあと1年を残すだけだが、習主席の訪米は、中米両国の今後5年、10年の安定発展に良好な土台を築くものとなる。
▽楊希雨(中国国際問題研究院研究員)
最も関心を寄せている問題は、中国側が提唱する中米新型の大国関係をこれからも持続していけるかということである。中米新型の大国関係は、長期的な意義を備えた戦略的なフレームワークである。だが米国はちょうど政権交代の時期に差し掛かっており、中米関係にも新たな複雑な要素が出現していることから、中国が打ち出す新型の大国関係に対する米国側の疑念は高まっており、このフレームワークは挑戦に直面している。 中米両国元首の今回の会談は、共通認識をいかに固め、共通認識を土台とした行動の継続性と安定性をいかに高めるかという問題に対して、長期的な意義を持つものとなる。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年9月23日