習近平国家主席は米ワシントン州シアトルで22日、現地政府と米国友好団体が共同開催したレセプションパーティーに出席し、中国と米国の関係について重要演説を発表した。全米に生中継されたこの演説で、習主席は親しみをこめて、中国の物語、米国の物語、そして中米両国の物語を語ってみせた。
米国の物語
■モヒート
キューバ由来の「モヒート」は、ラム酒に一定の割合で青レモンやレモンのジュース、水、砂糖を入れ、最後にミントの葉を載せて作るカクテルである。20世紀の最も著名な小説家の一人、米国の大文豪ヘミングウェイもモヒートを最も愛したとされる。
習主席は演説中、2回にわたってキューバを訪れたことに触れ、ヘミングウェイの足跡をたどり、ヘミングウェイが愛した「ミントと調合して氷を加えたラム酒」(モヒート)を味わったと語った。これは、異なる文化や文明には、これをさらに知りたいという願望と熱情を持ち、魂の疎通と文明の対話・交流を実現しなければならないということを示している。
■読書
読書は、異なる文化を知る方式の一つである。
習主席はかつて、「読書は、私の生活方式の一種となっている」と語った。今回の演説でも、習主席は再び読書について触れた。
習主席が挙げた「ザ・フェデラリスト」は、アレクサンダー・ハミルトンとジョン・ジェイ、ジェームズ・マディスンの3人が新憲法を弁護するために作成した論文集である。3人の作者はいずれも、米国建国初期に様々な役割を果たした歴史的人物である。
また演説で触れられたトマス・ペインは、イギリス系米国人の思想家・作家であり、その著作「コモン・センス」は、北米における人民独立戦争の教科書となり、発表されるとすぐに当時の北米大陸を席巻した。
習主席は演説で、19世紀の米国人作家にも触れた。超験主義の作家であるソローの代表作「ウォールデン」は人生を啓発した。詩人ホイットマンの「草の葉」の作品には親しく接した。マーク・トウェインの辛辣な小説や戯曲、散文は、米国の批判的リアリズム文学の土台となった。ジャック・ロンドンはその小説「野性の呼び声」によって中国の読者によく知られている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月24日