韓国大統領府青瓦台は28日、朴槿恵大統領が11月2日に日本の安倍晋三首相と首脳会談を行うと発表した。これは2012年5月に北京で行われた首脳会談以来、初めての日韓両国間首脳会談であり、「慰安婦」問題が会談の主なテーマになることが予想されている。
数名の日本の韓国問題専門家は、安倍首相に首脳会談で「慰安婦」について謝罪し、問題を解決する政治的決断を表明するよう呼びかけている。
「慰安婦」問題について
韓国大統領府の報道官は26日、韓国側はソウルでの韓中日首脳会談の合間に韓日首脳会談を実施することを提案したと話した。日本の菅義偉官房長官は記者の質問に対し、双方は首脳会談の実施について調整中だと回答。
朴大統領は2013年2月に就任して以来、国際会議などの場で安倍氏と言葉を交わしたことがあるが、「慰安婦」問題に関する進展を安倍氏との二国間会談の実施条件としている。
28日、日韓双方は首脳会談のスケジュールを決定。金奎顕(キム・ギュヒョン)青瓦台国家安保室次長は同日、朴氏は会談で「今まで解決できなかった問題について深く意見交換する。『慰安婦』もそのひとつだ」と話した。
安倍氏は日本の戦争に関する歴史的責任を認めず、「慰安婦」などの問題について謝罪を行っていない。韓国は安倍氏に歴史に真正面から向き合うよう促し、日本側に「慰安婦」などの問題について正式に謝罪し賠償するよう求めた。それに対し、日本は、1965年に交わした両国の関係正常化の「日韓請求権協定」に基づいて問題を解決したと主張している。
韓日首脳会談で「慰安婦」問題の大きな改善は望めないが、会談そのものが両国関係改善の第一歩だと考えるアナリストもいる。