第15回アジア安全保障会議(シャングリラ会合)が今週末、シンガポールのシャングリラ・ホテルで正式に開幕する。同会議は地域の最も重要な安全保障会議の一つだ。
今年のシャングリラ会合には、30カ国の代表団が出席を予定している。うちカーター米国防長官、カナダ、フランス、インド、インドネシア、イタリア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、ベトナムなどの防衛相が出席する。
中国側は引き続き、孫建国・中央軍事委員会連合参謀部副参謀長が代表団を率いて出席する。
基調演説の確かなテーマは明かされていないが、中米両国の代表者が各自の地域安全、特に南中国海問題に関する立場を説明すると予想されている。中米両軍の代表者は今回、南中国海問題の仲裁の結果がまもなく発表されようとするなか、シャングリラ会合で駆け引きを展開することになりそうだ。
今年のシャングリラ会合は5回の本会議、6回のサブフォーラムが開催される。朝鮮の核問題、アジア諸国のテロ対策の協力の強化、南中国海の緊張情勢の処理などが議題となる。各国の防衛相および軍高官は会期中に会談し、二国間・多国間のクローズドな会談を行う。
シャングリラ会合はロンドンに本部を置く英国国際戦略研究所(IISS)が主催する多国間フォーラムで、毎年シンガポールのシャングリラ・ホテルで開催されることからこの名称で親しまれている。第1回は2002年に開催。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月2日