米国人ジャーナリスト・スノー『中国の赤い星』
1937年10月、米国人ジャーナリストのエドガー・スノーは、紅軍ソビエト区での自らの取材ノートに基づき、『中国の赤い星』を執筆・出版し、中国の工農紅軍の長征の経緯を全世界に初めて全面的に報道した。スノーは同書で、民族解放のために困難な戦いを続け、犠牲を払った中国共産党の崇高な精神と偉大な姿を伝え、共産党を歪曲化・醜悪化する様々なデマを打ち消した。
スノーは1936年6月、苦しく長い道のりを経て、陝西北部の革命根拠地に到達した。スノーは陜北ソビエト区で、上は革命のリーダーや紅軍の高級将校から、下は一般の紅軍の戦士まで、広範な取材を行った。1936年10月末、スノーは、十数冊の日記とメモ、30本のフィルムを携えて北平(当時の北京)に戻り、「これらの日々に見たこと、聞いたこと、学んだことのすべてを、客観的で党派性のない公の報告としてまとめる」ことを決心した。
『中国の赤い星』の出版は、世界に広範かつセンセーショナルな影響をもたらし、10以上の言語に翻訳され、世界のベストセラー書籍の一つとなった。1939年にスノーが再び陜北根拠地を訪れた際には、毛沢東はスノーを中国人民の友人だとし、外国人による中国革命報道で最も成功した著作の一つだと同書を評価した。