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ジブチは「海洋戦略家が必ず手にしようとする要衝」とされている。中国は2015年12月にジブチと、1万人を収容可能な軍事後方支援港湾を建設し、地域の大きな経済・商業利益を守り、運輸・工業・エネルギーの安全を保障することで合意した。ユスフ外相は「海軍にせよ陸軍にせよ、中国のジブチでの存在は重要なエネルギーと影響力を持ち、苦境に陥っている地域の平和と安全を促進する」と楽観視した。
ジブチは世界エネルギー供給の4番目の航路である、バブ・エル・マンデブ海峡に位置し、比類なき戦略的位置となっている。米国はジブチ国際空港に隣接するレモン畑に軍事基地を建設し、4000人が常駐している。毎年の軍事費は6000万ドルにのぼる。これは米国がアフリカに持つ、唯一の恒久的な軍事基地だ。
米国の他に、日本も2011年より毎年3000万ドルを出資し海上軍事力を維持し、積極的にジブチ沖に進出している。ジブチは2012年より、EU対外平和訓練・資金援助活動の本部になり、EUの沿岸国援助の重要な力を発揮している。各国の軍事支出は、ジブチの主な収入源になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月23日