アジア太平洋経済協力(APEC)第24回非公式首脳会議が20日、ペルーの首都リマで開かれた。習近平国家主席が出席し、「未来に向けて開拓進取し、アジア太平洋の発展・繁栄を促進させよう」と題する重要講演を行った。APEC加盟国に対して、新たな情勢・課題を見据え力強い措置を講じ、アジア太平洋のエンジンとしての力を発揮し、革新的で活力ある、相互連結する包括的な世界経済を促進するよう呼びかけた。
アジア太平洋各界の関係者は、習主席が講演で伝えた、アジア太平洋の経済発展をけん引し、共同繁栄を求める自信と決意に奮い立った。
自信を伝え、世界経済を振興
オーストラリア科学アカデミー、工学アカデミー会員の余艾氷氏は、「習主席の講演はアジア太平洋地域、全世界の経済発展に自信をもたらした。中国が提唱する開放的で包括的な、あまねく恵みをもたらす発展理念は、積極的で進歩的な『正能量(プラス・エネルギー)』を示している」と述べた。またアジア太平洋自由貿易圏と「一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)」の提案に賛同し、「これはアジア太平洋地域と全世界に福をもたらす、より全面的・開放的・包括的な一括案だ」と判断した。
中国―ASEAN商務協会主席高級顧問の李鍵雄氏は「習主席は講演の中で、アジア太平洋の開放型経済水準を高め、多国間貿易体制を支持し、一日も早くアジア太平洋自由貿易圏を構築すると述べ、非常に積極的な情報を伝えた。アジア太平洋自由貿易圏は実務的で、協力の大きな余地があり、成功の可能性も高い」と述べた。
インドネシア政治アナリストの李卓輝氏は「習主席は講演の中で、中国が開放を拡大し、地域経済一体化を促進すると表明した。これは各国により広大な発展の機会をもたらし、世界経済の回復に動力を与える。同時に世界と協力しウィンウィンを実現するという、中国の誠意を示した」と話した。
メキシコ国立自治大学国際関係センター教授のイグナシオ・マルティネス氏は「習主席は今回の訪問で、アジア太平洋の各経済体と友好を促進し、共同の利益を求め、協力を強化し、発展を促進した。これはアジア太平洋地域の経済発展にとって非常に重要だ。APECの包括性と開放性は、アジア太平洋経済体による協力の壁を取り払う」と述べた。
コネクティビティを強化、発展の機会をもたらす