『ザ・タイムズ・オブ・インディア』は、「中国は今回の演習の十字カーソルにロックオンされた」とし、中国の潜水艦のインド洋での動きは活発になっており、6隻の通常型潜水艦と原子力潜水艦がインド洋を巡航したことがあったと報道。現在7隻目の中国の潜水艦が同エリアを航行し、支援船「崇明島」の支援を受けている。同紙は、米国とインドがそれぞれ原子力潜水艦と通常型潜水艦を演習に参加させるのは、仮想敵になって2種の中国の潜水艦に対する作戦モードを演習するためだと分析した。
インドが心配するのは中国の潜水艦だけではない。『ヒンドスタン・タイムズ 』ウェブ版は、過去2カ月でインドの海洋監視衛星、P-8哨戒機、軍艦は少なくとも14隻の中国軍艦をインド洋で確認し、さらに中国の情報収集船「海王星」は「マラバール2017」演習開始前に演習海域付近に入り、3国の艦隊の後ろで各種の電子情報を収集したとみられると伝えた。
「マラバール」演習は1992年に始まった。最初は米国とインドの二国間演習だったが、2007年に米国、インド、日本、オーストラリア、シンガポールがベンガル湾で実施した大規模な「マラバール」演習が中国側の反感を買い、米国とインドは一時的に演習規模を抑えた。しかし、中国軍の発展に伴い、米国とインドは「中国への対応」として演習規模を再び拡張。2015年に日本が加わり3国演習になり、インド洋と西太平洋で交互に実施している。
今回の演習について、中国外交部の耿爽報道官は、「関係国の関係と協力が第3者に向けたものでなく、地域の平和と安定の維持にプラスになることを望む」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月11日