米海軍第7艦隊は2日、米海軍と日本の陸上自衛隊の艦艇と航空機が南中国海で、行方不明になった米海軍兵士1人の捜索を行っていると発表した。この兵士は米駆逐艦「ステザム」所属。声明によると、同駆逐艦は南中国海で「定例任務を遂行中」だったという。
「行方不明」はどの海域で起こったのだろうか。いわゆる「定例任務」とは何のことだろうか。なぜ自衛隊の艦艇と航空機が参与しているのだろうか。中国のネットユーザーは憤激し、盧溝橋事件を連想する人も多い。観測筋は環球時報のインタビューに対して「このような出来事に対して、まず断固たる態度を取る必要がある。すなわち中国の主権を侵害すれば、毅然たる反発を受けるということだ。次に、冷静になる必要がある。中国はすでに非常に高い総合的な国力と軍事力を持つ大国になっており、いわゆる『海上盧溝橋事件』が起きることはない」と指摘した。
本件は直ちに、中国のネットユーザーの間で激しく議論された。環球時報が微博公式アカウントと電子版で本件を報じると、数千人のネットユーザーがコメントを寄せた。多くのネットユーザーはこれについて、日本にならい「海上盧溝橋事件」を起こす米国の陰謀かと疑った。他にも「米国人のこの手法はまさか日本人に教わったのか。日本もこの行方不明になった米軍兵士の捜索に参与しているのを見て、これが盧溝橋事件のコピーであることがよく分かった」「米国は80年前の日本にならわないことだ。日本がどのような終わりを迎えたか知るがいい」「中国もこのやり方にならい、米国に軍艦を派遣して章瑩穎さん(米国で誘拐された女性研究者)を探してはどうだろうか」「米軍兵士が南中国海で行方不明になったのは、南中国海の航行の自由を証明するためで、だから兵士を南中国海から日本まで泳ぎに行かせたのではないか」といったコメントがあった。