第三に、インドはさらに、「チベット独立勢力」を利用して中国の弱化をはかっている。「洞朗」(ドクラム)という言葉はチベット語で「前方の道路」という意味を持つ。また「多●拉」(ドカラ、●は上と下が上下に組み合わさった字)はチベット語で「石嘴山」という意味を持つ。チベット人らは伝統的な生産・生活の中で、この地方に対してはっきりとした地理的認識を持っていた。この地方はインドの行政管轄とはまったく関係なく、インド人がこれを命名したのでもない。「洞朗」は中国チベット地方の土地である。それにもかかわらずインドは、インドに居座る「チベット独立」分子と利用し合い、恥ずべき目的を達成しようとしている。『インディア・トゥデイ』はさらに中国の西藏自治区を地図から故意に消すなど、取り上げるまでもないようなひどい報道を行っている。「チベット独立」を掲げる勢力は7月、「チベット独立」の旗をパンゴン湖に立てた。
その指導者であるロブサン・センゲはインドのある大学で公開講演した際、インドの侵略行為を支持すると発言しているが、本末転倒もはなはだしい。8月中旬にはインドは、中印係争地でありインドが違法に占拠する地域での「チベット独立勢力」に向けた奨励策を決定した。インド国内の45グループの「亡命チベット人コミュニティ」に対し、土地契約への調印を通じた土地使用の合法化を正式的に認め、「亡命チベット人」が必要に応じて土地の使用を自由に決定することを認めたのだ。インド側と「チベット独立」側が何を共謀しているかは火を見るより明らかだ。西藏自治区を中国から分裂させた後、中印国境を「インド・チベット」国境にしようというのである。