専門家が読み解く第19回党大会報告の10大キーワード

専門家が読み解く第19回党大会報告の10大キーワード。現段階において、われわれの生産力の発展は相当な水準に達している。新時代に入った後、中国の特色ある社会主義はすでに発展の段階を完成し、その後の方向への邁進を始める。この新たな判断を、将来の発展の実践においてどのように体現していくのか…

タグ:報告 党大会 物質文明 小康社会

発信時間:2017-10-23 13:56:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)が18日北京の人民大会堂で盛大に開幕した。習近平総書記が第18期中央委員会を代表して報告を行った。ここでは報告で言及されたキーワードについて専門家が読み解く。

(1)新時代

【第19回党大会報告における内容】長期にわたる努力を経て、中国の特色ある社会主義は新時代に入った。これは、中国の発展における新たな歴史的位置付けだ。

【辛鳴・中共中央党校教授】これは中国の社会発展の歴史的位置付けに対して中国共産党が提示する新たな判断。現段階において、われわれの生産力の発展は相当な水準に達している。新時代に入った後、中国の特色ある社会主義はすでに発展の段階を完成し、その後の方向への邁進を始める。この新たな判断を、将来の発展の実践においてどのように体現していくのか?われわれは新たな指導思想、新たな理論武装を必要としている。これが新時代の中国の特色ある社会主義思想だ。これは現代の中国共産党員がマルクス主義の基本原理を中国の発展の実践と結びつけた、マルクス主義中国化の最新の成果を体現する、中国の特色ある社会主義をさらに大きな勝利へと導く行動指針だ。

(2)強くなる

【第19回党大会報告における内容】中国の特色ある社会主義が新時代に入ったことは、近代以来長期にわたり苦難を味わった中華民族が立ち上がり、豊かになり、強くなった偉大な飛躍であり、中華民族の偉大な復興の実現に明るい前途が開けていることを意味する。

【胡鞍鋼・清華大学国情研究院院長】中国が「強くなる」ことは、力強い執政を行う党の建設、より質を重視した経済発展、より質のある成長を図ることに体現され、民生の改善と社会福祉の向上に体現される。また、文化事業の発展と文化に対する自信の高まりに体現される。エコ現代化の発展先導に体現され、美しい中国の建設は目覚ましい成果を挙げる。「豊かになる」から「強くなる」への5年間は、第1の百年奮闘目標の勝利達成を間近に将来を切り開く肝要な5年間となる。新たな5年間を展望すると、中国は習近平同志を核心とする党中央の指導の下、引き続き全体目標「五位一体」と戦略目標「4つの全面」を堅持し、人々の全面的発展と社会の全面的進歩のためにたゆまず努力し、世界の舞台の中心において全人類のために新たな、より大きな貢献をしていく。

(3)主な矛盾

【第19回党大会報告における内容】中国の特色ある社会主義は新時代に入り、中国の主な社会的矛盾は人民の日に日に増大する素晴らしい生活への需要と、不均衡で不十分な発展との間にある矛盾へとすでに変化している。

【曹東勃・上海財経大学マルクス主義学院副教授】物質文明の建設から精神文明の建設へ、そしてそれに続く政治文明の建設、調和社会の建設、エコ文明の建設は、改革開放30年余りの発展の歩みによって自ずと導かれた結果だ。現代社会では、民主、法治、公平、正義、安全、環境に対する人々の要求も日増しに高まっており、すでに物質文化への要求で単純に概括することはできず、経済建設のみに頼って問題を解決することもできない。この意味において、新たな社会の主な矛盾という言葉が指し示すのは、人々の全面的発展であり、中国の特色ある社会主義の全体目標「五位一体」と戦略目標「4つの全面」とより切れ目なく連結し、より緊密にかみ合うものだ。

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