専門家が読み解く第19回党大会報告の10大キーワード

専門家が読み解く第19回党大会報告の10大キーワード。現段階において、われわれの生産力の発展は相当な水準に達している。新時代に入った後、中国の特色ある社会主義はすでに発展の段階を完成し、その後の方向への邁進を始める。この新たな判断を、将来の発展の実践においてどのように体現していくのか…

タグ:報告 党大会 物質文明 小康社会

発信時間:2017-10-23 13:56:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

(4)4つの偉大

【第19回党大会報告における内容】偉大な闘争と偉大なプロジェクト、偉大な事業、偉大な夢は、緊密に結びつきあい、互いに通じ合い、互いに作用しあうものであり、その中で決定的な役割を果たすのは党建設の新たな偉大なプロジェクトである。

【韓慶祥・中共中央党校教授】改革開放以来、中国の改革開放と社会主義現代化建設の実践経験に対する党大会の理論的総括は、いずれも程度の差こそあれ、全体思考である「4つの偉大」を貫いてきた。中国の改革開放と社会主義現代化建設の実践も「4つの偉大」という整った論理を持っている。「4つの偉大」に内在するロジックとは、中国の特色ある社会主義の偉大な事業を推し進める目標は、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現であり、中国の特色ある社会主義は中華民族の偉大な復興を実現する上で必ず通らなければならない道だ。中国の夢の実現は一挙には達成できず、極めて困難で曲折ある過程であり、中国の夢を実現するには、新たな歴史的特徴を持つ多くの偉大な闘争を積極的に進めなければならない。この偉大な闘争をしっかりと指導し、進めるには、党建設を推進し、党の指導を強化し、完全なものにしなければならないというものだ。

(5)全面的小康

【第19回党大会報告における内容】現在から2020年までは、小康社会の全面的完成の決戦の時期である。第16回、第17回、第18回党大会で打ち出された小康社会の全面的完成に向けた諸般の要求に基づいて、中国の主な社会的矛盾の変化をしっかりと踏まえ、経済建設・政治建設・文化建設・社会建設・生態文明建設を統一的に推し進める。

【汪玉凱・国家情報化専門家諮問委員会委員、国家行政学院教授】小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的完成の決戦とは主として時間的概念であり、具体的には2020年までに小康社会を全面的に完成することを指す。「全面的完成」とは全国のどの地方、どんな人も取り残されないことを意味しており、例えば831の貧困県全てを解消することだ。これは非常に強い時間的要求であり、小康社会の全面的完成という目標は確実に決戦の段階に達している。もし「決戦」の姿勢でこの目標を達成しなければ、今後の段階における目標は展開が困難となる。

(6)新たな征途

【第19回党大会報告における内容】われわれは小康社会を全面的に完成し、第1の百年奮闘目標を達成するとともに、勢いに乗じて上がり、社会主義現代化国家の全面的建設の新たな道程を開き、第2の百年奮闘目標に向けて進軍する必要がある。国際・国内情勢と中国の発展の条件を総合的に分析すると、2020年から今世紀中葉まで、二つの段階に分けて計画することができる。第一の段階の2020年から2035年までは、小康社会の全面的完成を土台に、さらに15年間奮闘し、社会主義現代化を基本的に実現する。第二の段階の2035年から今世紀中葉までは、現代化の基本的実現を土台に、さらに15年間奮闘し、中国を富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国に築き上げる。

【汪玉凱・国家情報化専門家諮問委員会委員、国家行政学院教授】「新たな征途」は漠然としたスローガンや概念ではなく、国が現代化へと向かう様々な面を含む。「新たな征途」を打ち出すことは、全党、全国人民が現段階の目標に対してより明確な認識を形成する助けとなり、われわれが新時代の目標・任務・戦略を明確にする助けとなる。社会主義現代化国家の全面的建設の新たな征途を開くことは、中国の特色ある社会主義が新時代に入ることと整合性がとれ、符合する。中国の特色ある社会主義新時代の目標を実現するには、社会主義現代化国家の新たな征途を経なければならない。

(7)新時代の中国の特色ある社会主義思想

【第19回党大会報告における内容】中国共産党はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を導きとすることを堅持し、思想を解放すること、事実に基づいて真理を追求すること、時代とともに前進すること、真実を求めて実践に励むことを堅持し、弁証法的唯物論と史的唯物論を堅持し、新たな時代的条件と実践の要請を緊密に結びつけ、全く新しい視野に立って共産党の執政法則、社会主義の建設法則、人類社会の発展法則に対する認識を深め、困難に満ちた理論探究に取り組み、重要な理論革新の新たな成果を収め、「新時代の中国の特色ある社会主義」思想を形成した。

【厳書翰・中共中央党校教授】中国の特色ある社会主義が新時代に入ったことを根本的に示すのは、習近平氏の新時代の中国の特色ある社会主義思想の形成だ。この思想は第18回党大会以来の党の理論革新の重大な成果であり、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、重要思想「3つの代表」、科学的発展観の継承と発展であり、マルクス主義中国化の最新の成果であり、党と人民の実践経験と知恵の結晶であり、中国の特色ある社会主義理論体系の重要な構成部分であり、全党・全国人民が中華民族の偉大な復興の実現のために奮闘する上での行動指針であり、長期間堅持し、かつ発展させ続けなければならない。


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