外交部(外務省)の陸慷報道官は16日の定例記者会見で米側に対して、南中国海問題でもめ事を引き起こし、緊張を作り出すことを止め、交渉と協議を通じた問題解決への地域の国々の努力を尊重し、中国側の主権と安全保障上の利益を損なうのを止めるよう求めた。
【記者】米国の指導者は先日の演説で、中国は南中国海を「軍事化」し、「航行の自由作戦」実施中の米軍艦に対して「無謀な嫌がらせ」をしたと主張した。これについてコメントは。
【陸報道官】米側の発言は全く逆ねじを食わすものだ。
中国は南中国海諸島及びその周辺海域に対して争う余地のない主権を有する。中国が自らの領土で平和的建設活動を行うのは、必要な防御施設の配置を含めて、国際法が主権国家に与えられた自己保存権及び自衛権の行使であり、「軍事化」とは無関係だ。
南中国海地域の航行と上空飛行の自由にはいかなる問題も全く存在しない。米側は「航行と上空飛行の自由」の名目で、頻繁に軍艦及び軍用機を南中国海に派遣して中国の島や礁に接近し、中国の西沙(英語名パラセル)諸島領海を勝手に進入している。これこそが緊張を作り出し、「軍事化」する行為だ。
われわれは米側に対して、南中国海問題でもめ事を引き起こし、緊張を作り出すことを止め、交渉と協議を通じた問題解決への地域の国々の努力を尊重し、中国側の主権と安全保障上の利益を損なうのを止めるよう求める。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年10月17日