カザフスタンのナザルバエフ大統領は19日のテレビ演説で、大統領職を退くことを発表し、後継者として最も信頼する人物の1人であるカシムジョマルト・ケメレビチ・トカエフ上院議長を指名した。ロシア・ノーボスチ通信の20日付報道によると、トカエフ氏は同日大統領就任を宣誓。任期は2020年の大統領選までとなる。トカエフ氏は豊かな政治キャリアを積んでおり、ソ連及びカザフスタンのベテラン外交官、ベテラン政治家と言える。環球時報が伝えた。
トカエフ氏はカザフスタン外相を10年の長きにわたり務めた。カザフ語とロシア語以外にも流暢な英語、中国語、フランス語を話す。トカエフ氏は中国との良好な関係の発展を一貫して支持している。カザフスタンのウェブサイトによると、トカエフ氏は2017年のミュンヘン安全保障会議で隣国との関係に言及した際「カザフスタンはロシア及び中国と良好な関係を保っている。これはカザフスタンにとって安全保障上の先決条件だ」と述べた。トカエフ氏はまた、中国で8年間暮らした経験があり、中国の状況を熟知しているとしたうえで「中国は非常に将来性ある協力パートナーであり、経済的影響力が強い。中国とカザフスタンの協力は大変成功している。経済面では、中国は地域のどの国よりも強大だ」と指摘。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年3月22日