中国教育部の3日の留学警報は米国を念頭に置くものだが、これは昔であれば不可思議なことであった。ところが米国は今や閉鎖的になっており、中国人留学生の学業安全を脅かしている。この警報はやむなく発令された。中国人留学生の貢献に対する米国側の蔑視は、学習のため訪米する学生と学者に対してこれまで以上に慎重になるよう強いている。
中国教育部の警報は、米国の多くの大学と基礎教育部門に強い圧力をかける。この圧力の一部は米政府にも伝わる。中国の学生と学者が米国の変化に基づき自主的に米国における学習を続けるか否かを決定することについて、中国政府はいかなる障害も設けない。
中国の全社会は自国民の海外留学に対して積極的な観点を持っており、訪米留学についてもそうだ。これは中国の対外開放の象徴的な中身の一つとされている。米国側は両国の教育交流を含む各種協力を消極的に扱い、さらには妨害し始めているが、中国側は過激な追加措置を講じ、中国人の訪米学習・交流を自ら阻むことはない。
しかしながら米国の中国に対する戦略的な態度の変化は短期的なことではない。中国の対外開放はその他の方面の潜在力をさらに掘り起こす必要があり、学生の海外留学先は米国だけであってはならない。英国を訪れる中国人留学生が近年急増しているが、これは中国人の海外留学先の多様化が加速中であることを反映している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月4日