中国外交部の華春瑩報道官は16日、ソロモン諸島政府が台湾と「断交」し中国と国交を結ぶ決定を下したことに関する記者からの質問に対して、「中国側はソロモン諸島が主権独立国として自ら下したこの重要決定を支持する。中国側はソロモン側と共に努力し、両国関係発展の新たな、広々とした未来を切り拓くことを願う」と述べた。
記者からは「報道によると、ソロモン諸島政府は16日の閣議で、一つの中国という原則を認め、台湾と『断交』し中国と国交を結ぶことを決定した。中国側はこれについてどうコメントするか」という質問があった。華氏は次のように回答した。
中国側はソロモン諸島政府が一つの中国という原則を認め、台湾当局とのいわゆる「外交関係」を断絶し、中国と国交を結ぶ決定を下したことを高く評価する。我々はソロモン諸島が主権独立国として自ら下したこの重要決定を支持する。
世界に中国は一つしかない。中華人民共和国政府は全中国を代表する唯一の合法的な政府だ。台湾は中国の領土の切り離せない一部分だ。これは一つの基本的な事実であり、国際社会の普遍的な共通認識でもある。一つの中国という原則・基礎を踏まえた上で、中国は世界178カ国と正式な外交関係を結んでいる。ソロモン諸島政府は一つの中国という原則を認め、中国と国交を結ぶ決定を下した。これは一つの中国という原則が人々から支持される大勢の赴く所であり、その流れを阻むことができないことを再び証明した。
中国と太平洋島嶼諸国との関係は現在、急成長の流れを維持している。中国の指導者は2018年11月にパプア・ニューギニアを訪問し、国交のある島嶼諸国の指導者と会談し、中国と太平洋島嶼諸国の関係発展を新たな段階に推し進めた。中国人とソロモン諸島の人々は長期的に友好交流を維持しており、互いに友好的な感情を抱いている。我々はソロモン諸島が歴史的なチャンスをつかみ、一つの中国という原則を踏まえた上で一日も早く中国・太平洋島嶼諸国協力の大家庭に溶け込むことを歓迎する。我々はソロモン側と共に努力し、両国関係発展の新たな、広々とした未来を切り拓くことを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月17日