中国が「移動する中国」と呼ばれる理由

中国が「移動する中国」と呼ばれる理由。「移動する中国は、繁栄と発展の活力に満ちている。我々は皆努力し奔走しており、我々は皆夢追い人だ」。これは習近平国家主席が2019年の新年の祝辞で述べた深い感情の込められた言葉だ…

タグ:移動 繁栄 改革開放 制度 革新

発信時間:2019-09-16 15:14:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「移動する中国は、繁栄と発展の活力に満ちている。我々は皆努力し奔走しており、我々は皆夢追い人だ」。これは習近平国家主席が2019年の新年の祝辞で述べた深い感情の込められた言葉だ。(文:彭心韞)

 

農村から都市へ、人々は天井板を突破して、新天地を切り開いている。都市から農村へ、人々は起業し、故郷の建設に携わっている。SymbianからHarmonyへ、科学技術は自立化している。配給切符と引き換えの買物からネットショッピングへ、現金支払いから顔認証決済へ。白黒テレビからVRへ、1Gから5Gへ。パスポートを取得すれば思い立った時に海外旅行に行け、航空券一枚で世界へ。全面的な対外開放、グローバル化の促進。これらは全て移動だ。


領土が広大で、規模が膨大で、人口が多い、これほど大きな中国が「移動する中国」となることができたのはなぜか?その背後にある秘密と啓示は何か?


■改革開放が移動を阻む制約を打破


移動する中国は改革開放と経済発展に伴って出現した。1980~90年代、広東省へ南下する緑色の旧式列車はどの便もすし詰めだった。改革開放の最前線である広東省は、中国で最も移動人口の多い省となった。四川省の若い女性、胡小燕さんが故郷を離れた当初の目的は、お金を稼いだ後に帰郷して借金を返済することだった。だが改革開放が彼女に運命を変える機会を与えた。胡さんは現場の労働者から管理職への階段を一歩一歩上り、2008年には高得票で全人代代表に当選。2012年からは佛山市三水区総工会の一員として、引き続き出稼ぎ労働者のために代弁している。


 程夢醒さんは2014年の大学卒業後、大都市に留まるチャンスを放棄して故郷の湖北省応城市三結村に戻り、起業することを決めた。起業した年、政府の政策と一致していたため、彼女は2万元という巨額の補助金を得た。2018年末までにUターンやIターンでイノベーティブな起業をした人々は累計780万人に達し、出身地に留まったままイノベーティブな起業をした人々は3100万人以上に上る。


移動しているのは人材だけではなく、商品や資本など経済要素も移動している。国家統計局によると、2018年の全国オンライン小売総額は9兆65億元で前年比23.9%増加した。民間投資は39兆4051億元で同8.7%増加した。物品輸出入総額は30兆5050億元で同9.7%増加。貿易総額は初めて30兆元を突破して過去最高を記録した。


■インフラ整備で移動が可能に


橋を架け、道を敷き、車を運転し、港を建造し、ネットワークを構築する。加速し続けるインフラ整備がスムーズな移動を可能にしている。


「家は北京、仕事は杭州。毎週金曜日、夜10時の杭州発北京着のフライトに乗る」。杭州で仕事をし、北京で暮らし、世界中に出張する。これは杭州のエンジニア達にとって普通の事だ。


最新の統計によると、2018年の国内観光客数は延べ55億3900万人で、前年比10.8%増加した。入国観光客数は延べ1億4120万人で、同1.2%増加した。出国観光客数は延べ1億4972万人で、同14.7%増加した。観光総収入は5兆9700億元で、同10.5%増加した。


 別の統計によると、1949年に中国の鉄道総延長距離は1万8000キロ余りだった。2018年に鉄道営業総延長距離は13万キロを突破した。高速鉄道の総延長距離は世界の3分の2を占める。輸送旅客数は世界人口の半分近くに相当する延べ33億7000万人だった。2019年に、高速鉄道総延長距離は3万キロを突破した。

 

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