■体制・制度の革新が移動上の困難を除去
移動の高水準の発展を促進するため、中国は体制と制度の革新を重ね、拡大し相乗効果を生んでいる。
戸籍制度改革を段階的に推し進めてきた。吉林省出身の楊さん(37)は2018年にポイント制戸籍登録申請によって北京戸籍を取得した。同年には他に6018人が同様に北京戸籍を取得した。現在、農村部出身者数千万人が都市戸籍を取得できるチャンス期を迎えている。
国家統計局によると、2018年末時点で常住人口の都市化率は59.58%、戸籍人口の都市化率は43.37%となっている。
平等で開かれた包摂的な現代都市文化が、ゆとりと調和のある生活環境、自由で平等な起業の雰囲気をもたらし、深センに代表される移住都市を多数生み出した。改革開放の持続的推進に伴い、「移動する中国」は中国現代化の加速を意味するようになっている。
■移動は現代中国の繁栄・発展の重要なパスワード
移動は盛んな生命力と活力を伴い、中国経済・社会の発展にも様々な次元で弾みをつけ、現代中国の繁栄と発展の重要なパスワードとなっている。中国経済が急速に発展した2003年から2008年の間、経済成長への移動人口の寄与率は40%を超えたと推計される。
移動の質が、中国経済の持続可能な発展の時間と空間を決定づけた。移動する中国は改革開放の拡大を強調し、国際間の自由貿易を提唱している。仏シンクタンク「The Bridge Tank」のJoel Ruet氏は「中国の各省(自治区・直轄市)間の人員、資金などの自由な移動によって、中国は既定の足並みで発展の目標を一つまた一つと達成してきた」と語る。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年9月16日