香港の混乱から100日、今この時に思考すべきこと

香港の混乱から100日、今この時に思考すべきこと。6月9日に香港で条例改正に反対する大規模な抗議デモが発生してから、9月16日でちょうど100日になる。条例改正は正式に撤回され、本来ならばこれにて一件落着となるはずだった…

タグ:香港 条例改正 衝撃 業界 観光 暴力

発信時間:2019-09-17 14:49:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 6月9日に香港で条例改正に反対する大規模な抗議デモが発生してから、9月16日でちょうど100日になる。条例改正は正式に撤回され、本来ならばこれにて一件落着となるはずだった。ところが香港情勢はすでに「条例改正反対」の原点から外れており、過激な反対者の要求は基本法から遠く離れている。暴力分子は法治を破壊する道を歩んでいる。


 今日の香港を100日以上前の香港と比べると、隔世の感がある。以前の香港はアジア屈指の国際金融センター及び自由港で、世界も羨む効果的な法律制度及び良好な社会の秩序があった。競争力を反映する各種ランキングでは、アジアの都市から羨まれる位置を占めていた。香港で政治的なデモが発生した場合も、多くが平和的・文明的に行われていた。時おり生じる政治的混乱と暴力は、西側制度下の先進的な都市の中で特に目立っていたわけでもなかった。


 しかしこの100日で香港は変わった。現在の香港の週末は混乱の時間になっており、暴力が常態化している。この都市における法治の権威に大きな揺らぎが生じており、デモ隊が警察を攻撃することが日常茶飯事になっている。香港の現代性が衝撃を受けており、しかもそれは単なるかすり傷ではない。米格付け会社のムーディーズは16日、香港の格付け見通しを「ステーブル(安定的)」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。フィッチもそれより先に格付けを引き下げていた。これらは香港にとって不穏な兆しだ。


 真っ先に衝撃を受けたのは香港の観光業で、急激な低迷を迎えた。ビジネス、ホテル、タクシー業界などが損失を被っており、かつ損失が広がりを見せている。この局面は打開されるか、いつ打開されるかという疑問が人々を不安にしている。


 香港ではこの2週間で抗議デモの参加者が大幅に減少した。混乱が続き疲れを感じている人も多いことだろう。しかし一部の過激な勢力はさらに極端化しており、香港の今後の動向に大きな不確実性をもたらしている。

 

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