中国消費市場の魅力は規模だけでなく、それ以上に最適化し続ける構造による。「衣・食・使用」から「住まい・出かけ・旅行」へと、中国消費市場はサービス消費の割合が著しく高まり、流通方式のイノベーションが加速し、ネット小売の規模は世界首位に躍り出た。様々な変革の趨勢を前に、中国市場を世界のイノベーションを育む沃土と見なし、イノベーションの投入を増やし続ける多国籍企業が増えている。
搭乗者の生理的状態を自動的に感知して車内環境を調節するコンセプトカー、毎時150~200トンのスピードで建築廃材を「宝に変える」粉砕設備、スタインウェイの最新の演奏・録音ピアノ。今回の輸入博覧会ではさらに多くの新たな製品、技術、サービス、製造方法、応用が「世界初披露、中国初展示」を実現する。
輸入博覧会での世界初披露の盛り上がりは、中国が知的財産権保護の取り組みを強化し続けていることと密接に関係する。知的財産権の法体系を急速に整備し、国際的に通用するルールと合致し、広範囲をカバーする知的財産権法制度を構築した。権利侵害への懲罰的賠償制度を導入し、懲罰は国際的に比較的高い水準に達した。知的財産権保護の大きな進歩によって、中国のイノベーション環境は著しく改善され、多国籍企業は中国での経営拡大に安心感を抱くようになった。
経済グローバル化は現在逆風に遭っている。中国による輸入博覧会の開催は経済グローバル化の継続的発展を支持する力強い措置だと、各国のウォッチャーは見ている。第1回輸入博覧会に参加したベルギー・中国経済貿易委員会のBernard Dewit会長は「中国による輸入博覧会の開催によって、世界各国が国際貿易を行い、協力によるビジネスチャンスを分かち合うためのプラットフォームが設けられた。これは自由貿易体制を実際の行動で守るものだ。中国の開放拡大は世界各国の企業に多大なビジネスチャンスをもたらす」と感想を語る。
輸入博覧会は中国が主催し、世界貿易機関(WTO)、国連貿易開発会議(UNCTAD)、国連工業開発機関(UNIDO)などの国際機関が協力し、多くの国々が参加する。こうした重量級の協力パートナーと広範な参加は、中国が自ら進んで輸入を拡大し市場を開放する重要なプラットフォームである輸入博覧会の国際性と開放性の現れであり、国際社会が世界の貿易環境の改善、協力・ウィンウィンの実現を心から望んでいることをはっきりと示すものでもある。