トランプ政権が先に最高額を示し、そこから割引することで、韓国に非常に苦しい結果を受け入れさせようとしている可能性もある。米韓の同盟関係解消は今日も想像できないほどだが、双方がぎりぎりの駆け引きを展開すれば、最終的に譲歩するのは韓国と考えられている。
米国の国内では、トランプ氏のふっかけを批判する声もあるが、それほど断固たる批判にはなっていない。現政権がこのように同盟国に迫り、米国に大量の資金を回収することができれば、多くの米国人はこれを喜ぶ。トランプ大統領の世界の同盟国に対する「ビジネスライクな目」は、多くの米国人に影響を及ぼした。米国社会の全体的な戦略的発想が通俗化し、短絡的になっている。
米国にこの深い変化が生じた原因はさまざまだが、かつてのようなどんぶり勘定では世界の覇権を維持しがたくなったことが最大の原因だろう。米国は誰に対してもケチになり、同盟関係にさえ値踏みし、現地の米軍を「傭兵」とすることで資金を稼いでいる。これは新たな世界を「リード」する方針だ。
日本メディアの報道によると、米国は数カ月前に日本に対しても分担を4倍に拡大するよう求め、拒否されていた。欧州でも秘密裏に同様の交渉が行われているのだろうか。
米国は全世界で略奪を展開しており、「米国ファースト」の衝撃を各地にもたらしている。貿易戦争、同盟国へのゆすりなど、米国は資金を手にするチャンスを決して逃さない。米国を再び偉大にする手段は暴力的で、世界は予想外の違った動乱を迎えている。
韓国が米国と駆け引きし、割引することができるか見てみようではないか。その結果は米国の同盟国にとって重要で、世界が未来を占うための価値ある参考材料をもたらす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月22日