中国2隻目の空母、初の国産空母「山東艦」が17日午後、海南省三亜市の軍港で正式に就役した。これは中国が正式に「ダブル空母」時代及び国産空母時代に入ったことを意味する。中国の総合的な国防力が再び一歩前進した。『環球日報』が伝えた。
中国は現在、現代化の推進に伴い国防力が速やかに向上するが、世界一流の武装勢力との間に大きな開きがある時期を迎えている。このような時期は今後長く続くことになりそうだ。中国がいかに自国の軍事力を使用するかは世界から注目されており、中国もこの問題を思考している。
中国が空母という装備品を発展させるのは、周辺諸国に対応するためではない。抑止力を構築するためならば、中国の既存の装備品でも十分だ。同時に中国の空母発展は米国に戦いを挑むものではない。これを目標とするならば、中国は今後しばらく劣勢に立たされ、戦略的なリスクにさらされるだろう。
中国の戦略性軍事力の発展は、中国の全面的な発展に不可欠な部分だ。一つの大国の経済が絶えず前進するなか軍事力が時代遅れであれば、他国から目をつけられ衝動的な行動に出られることは不可避で、平和が危ぶまれる。自衛できない経済大国は、空を飛ぶ鷹から狙われる羊のようなものだ。
中国軍事脅威論には2つの心理がある。まずは中国から脅迫を受けるという懸念だが、これは小国の心理で、中国が平和の意向を示し続けることで徐々に薄れる。もう一つは超大国の心理で、中国がその派遣を脅かすことを懸念する。後者の心理は往々にして長続きする。