ところが上述したように、中国の「ダブル空母」はアジアですでに高い水準に達しているが、世界一流水準との間にはまだ大きな開きがある。中国の核兵器、海軍・空軍、同盟国及び海外基地体制は、米国の比ではない。我々が米国に伝統的な意義の戦いを挑む可能性はまったくない。
中国の発展が米国の何かを脅かしたとするならば、それはごく少数の米国の過激なエリートが願うような、自由に中国を脅迫する能力のことだ。中国の軍事力が強化されるほど、米国が中国に非理性的な圧力をかける際のリスクが拡大するからだ。このリスクはより受け入れ難い性質を帯びつつある。この変化は確かに中国社会が国に実現を願うことだ。
中国人は心から平和を願っている。平和的発展は我々の世界に対する善意であるだけでなく、中国自身の利益にとって最高の選択肢でもある。これは我々のスローガンではない。大国の台頭に関する歴史を目にした我々は、中国には世界と友好的に交流し、協力拡大により無数のウィンウィンの中で自国の利益の最大化を図る以外に、別の選択肢がないことをはっきり理解している。
科学技術の成果と戦略性軍事装備品の登場は、中国人全体を力強く鼓舞しているが、中国社会は冷静な態度を常に維持している。我々は自国に平和的発展のより多くの資本と可能性が備われば、戦略的な脅迫を受けない可能性が上がることを知っている。
中国の新たな国産空母の就役は、国際メディアからビッグニュースとされるだろう。海外がより積極的な目で中国海軍が手にしたこの新しい武器を観察することを願う。世界2位の経済体である中国が軍事面でも強くなってきたことは、世界の平和にとって不利ではなく有利な変化だ。軍事力の構築は常に挑戦とは限らない。これは中国の台頭の不足を補うものだ。
中国は防御性国防政策を実行する国だ。防御は中華文明の古代から現代に至る主流の心理であり、現代中国が変えることのできない遺伝子だ。1隻の国産空母を追加したことで、中国の防御がより堅固になる。一部の外国人が想像するように、中国が世界の遠征を始めるため使用されることはない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月18日