韓国で新型コロナウイルスが猛威を振るっている。27日午後までの24時間内に患者が新たに505人増え、計1766人となった。これは中国の湖北省を除く各地の患者数をはるかに上回っている。すでに21カ国・地域が韓国人の入国を完全に禁止しており、その他にも21カ国・地域が韓国からの入国者への検疫措置を強化している。中国各省は最近、韓国からの入国者について国籍を問わず、差別なく14日の隔離を行うよう求めており、この後者に属する。「環球時報」が伝えた。
中国各地は新たに入国する韓国人への防疫措置を強化しているが、これは韓国人にとって想定できたことだ。一部の韓国人は中国と韓国の間の措置の程度を細かく比較し、中国の韓国人への措置がその反対よりも厳しいと感じているが、これは一つの印象に過ぎない。
韓国人は湖北省からの入国を完全に禁じている。中国のその他の地域と韓国を比べるならば、中国の一部の省が最近になりようやく韓国からの渡航者の隔離を行っていること、韓国の感染状況がそれらの地域よりもはるかに深刻であることを考えると、中国の韓国への態度がより強硬であるとは言えない。
韓国で感染が急拡大しているが、先ほど中国からの入国を禁じた各国の多くも、直ちに韓国人の入国を禁止し距離を置いた。その一方で中国には、韓国に実務的な経験と支援を提供する条件・能力がある。今回の感染症は中韓の間でより多くの問題を集中的に引き起こすのではなく、最終的に中韓両国及び両国の社会の距離を縮めるはずだ。
まず、韓国の感染拡大に伴い、中国は両国の人員接触を減らす多くの措置を講じるようになる。しかし中国がすべての韓国人の入国を禁止することはない。中国はすでに力強い末端防疫体制を構築している。各地は感染エリアから訪れる人員に対して検査・隔離を行う経験が豊富で、縮小後の中韓人員交流を受け入れられる。
また中国には豊富な感染対策の経験がある。国内の感染対策情勢のさらなる緩和に伴い、一部の防疫資源の余裕ができ、韓国の必要な時期に提供できるようになる。
中国人は中韓関係を重視しているが、同時に自国民の安全を最優先する。また我々は韓国からの入国者について、国籍を問わず平等に扱っている。特に彼らの待遇と規制は中国現地人と完全に一致する。これにより深刻な誤解が生じる可能性は低い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月28日