「ウイルスそのものよりも、汚名を着せることのほうが恐ろしい。もう一度強調するが、汚名を着せることは我々の最も恐ろしい敵だ」。環球網が伝えた。
世界保健機関(WHO)が先ほど開いた記者会見において、テドロス事務局長は世界の感染対策における「汚名化」(汚名を着せること)現象について心を痛めていると表明した。
感染症が最も早く発生した中国に「汚名化」攻撃が最も集中している。一部の西側メディアはいかなる事実の根拠もないまま、新型コロナウイルスを「中国のウイルス」と称している。米国の反中政治家は、新型コロナウイルスは武漢の実験室から漏洩した生物化学兵器であるというデマを流した。中国に関するデマと侮辱が後を絶たない。先ほど米FOXテレビの司会は「新型コロナウイルスの感染源は中国」と言いふらし、中国人に正式に謝罪を求めた。
この司会には次のような質問を禁じ得ない。2009年に米国で流行したH1N1インフルエンザは214カ国・地域に蔓延し、世界で30万人弱が死亡したが、米国に謝罪を要求した人はいただろうか。ましてやウイルスの感染源についてはまだ定論がなく、中国はその他の感染が発生した国と同様、ウイルスの被害者だ。中国は最も全面的で最も厳格で最も徹底的な対策を講じ、自国民の命と健康を最大限に保護し、世界の公衆衛生の安全を力強く守った。
中国・WTO共同専門家調査チームは先ほど調査報告書の中で、中国は未曾有のウイルスに対して史上最も勇敢で最も柔軟で最も積極的な対策を講じ、10万人の感染者の発生を回避するか少なくとも予防し、疾病の国際的な拡散を防ぐ力強い最初の防衛ラインを敷いたと指摘した。中国及び中国人はそのため、命と物の多大な犠牲を強いられた。
同チームの外国側チーム長であるブルース・エイルワード氏はさらに、「我々は武漢の人々の貢献、世界が彼らに借りがあることを認識すべきだ」と述べた。エイルワード氏は中国グローバルテレビジョンネットワーク(CGTN)の独占インタビューに応じた際に、さらに「中国及び中国人が手にした成果を尊重すべきだ。極めて危険な感染症を前にし、中国は世界に範を垂れた」と指摘した。
感染症は現在、世界に拡散・蔓延している。中国を除く各地(76カ国)で報告された感染確定者は、4日午後6時現在で1万3000人にのぼる。うち一部の国では感染経路が不明な感染者が出ている。