国務院合同予防・抑制メカニズムは17日の記者会見で、治療薬やワクチンの開発、そして漢方薬の有効性について新たな進展を紹介した。
▽治療薬の開発どこまで進展?「アビガン」の有効性が明らかに
第一線の医療現場では、有効性のある治療薬を探す努力が続けられている。
科学技術部生物学センターの張新民主任は、「新型コロナウイルスによる肺炎の症状が軽度-中等度から重度への進行を食い止めるのにリン酸クロロキンやアビガン、漢方薬を重点的に臨床応用し、重症患者や危篤患者の治療については、回復者の回復期血漿、トシリズマブ、肝細胞、人工肝臓の臨床応用を重点的に推奨している」と紹介。
さらに、「臨床データによると、アビガンの治療効果が認められ、今のところ明らかな副作用はみられない。安全性が高く、治療効果も明らかで、治療薬へのアクセスもよいことから、アビガンを治療薬の一つとして治療案に導入するよう提案していく」と続けた。
張主任によれば、臨床研究は深セン市第三人民医院で80人の患者を対象に行い、アビガンを投与しなかった患者はウイルス検査の結果が陽性から陰性になる日数の中央値が11日だったのに対し、投与した患者では4日だったという。エックス線の画像で肺炎の症状の改善が認められた患者の割合は、アビガンを投与した場合は91.43%と、投与しなかった場合の62.22%より高かった。
武漢大学中南医院が120人を対象に行った臨床研究でも、アビガンを投与した患者と投与しなかった患者を比べた場合、アビガンを投与した患者には明らかな治療効果が認められたという。
張主任は、「国内の製薬企業がすでに国の許可をとって量産に入っている。次はその成果を武漢で応用し、薬治療に関する中国案を世界各国に提示する」と説明した。