〈新型肺炎〉中国大陸部で初の新規感染者ゼロ 「二次爆発」をどう防ぐか?

〈新型肺炎〉中国大陸部で初の新規感染者ゼロ 「二次爆発」をどう防ぐか?。18日に発表された中国の感染者数のデータは喜びと懸念が半々だった。この日、中国大陸部での新規感染者が初めてゼロになった…

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発信時間:2020-03-20 15:49:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 18日に発表された中国の感染者数のデータは喜びと懸念が半々だった。この日、中国大陸部での新規感染者が初めてゼロになった。その一方、海外からの入国者34人に新たな感染が確認され、うち21人は北京で確認された。中国は「二次爆発」をどう回避するかに注目が集まっている。


「二次爆発」の可能性

 

 広西疾病予防抑制センターの卓家同主任医師と北京の呼吸器内科の医師らは19日の中国新聞社の取材で、「どんな条件下で『二次爆発』が起きるかを整理して明確にする必要がある」とし、主に次のような2つの情況が考えられると説明した。


 第一に、湖北省、特に武漢にはまだ6000人以上の感染者がいる。13-17日の5日間で新たに感染が確認された6人はいずれも外来患者だった。これは引き続き警戒を要する。


 次に、新型コロナウイルスはすでに世界各国で大流行していることから、現段階では国内での感染拡大よりも、海外で感染して国内に持ち込まれる感染症を警戒する必要がある。データによると、一日当たり平均12万人が陸路・海路・空路を使って中国に入国しており、うち2万人が航空機で入国する。中国国家衛生健康委員会が海外から入国した感染者数の統計を3月5日に始めて以来、その数は増え続けている。


 国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チームリーダーで中国工程院院士の鐘南山氏は18日、「大多数の国にウイルス拡大の第一波が来ている。患者の特徴は感染力が非常に高く、症状がない場合でも感染力があるということ」と指摘。


 北京の呼吸器内科医は「大多数の国はまだ感染のピークに至っていない。新型コロナウイルスが感染の過程で変異が生じるかどうかもわかっていない。ワクチンも治療薬もまだ開発されていない。そのため中国も油断せず、長期計画を立てる必要がある」と補足した。


海外から持ち込まれる感染症の防止策「3つの防御線」


 中国疾病予防抑制センター流行病学の専門医である呉尊友氏は「中国では、防護メカニズムと体制がすでに整備されていることから、輸入感染症が国内で大流行することはないが、症状がない感染者による輸入感染症を防ぐために3つの防御線を引く必要がある」とし、「第一の防御線は水際対策。体温検査で疑似症患者をスクリーニング。第二の防御線は14日間の隔離と感染者の追跡。第三の防御線は海外から帰宅後の観察継続」と提案した。


 国家移民管理局、通関総署、民用航空局、交通運輸部などは連日、「防疫狙撃線」を固めている。例えば、入国者がチェックインする前、国家移民管理局はそのパスポートと航空便の情報をセキュリティを確保した上で入国地の通関や衛生などの部署に共有している。また、通関ではすべての入国者を対象に◇健康申告・検査◇体温の測定とスクリーニング◇医学的巡回検査、といった3通りの検査を行っている。


 卓氏は「入国する際にできる限り感染者を見つけ出し、輸入感染症を最先端で封じ込める努力をしている。気を緩めず、あらゆる検査を確実に行っていく」と強調した。

 

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