感染の逆流をどう防ぐか?
「各感染症対策の気を緩めてはならない。ようやく好転し始めた状況を元に戻してはならない」--。
次の段階の展望について専門家は「関係当局が各防疫措置を確実に行い、一般の人たちは自ら身を守る必要がある」と指摘。鐘氏や呼吸器内科の専門医らは「新型コロナウイルスはその特殊性から体温の測定だけで入国者の感染を確認することができない。入国者を対象としたPCR検査をできるだけ早く始める必要がある」と具体策を提案した。
海外からの入国者が中国で最も多い北京市は19日、「国外から北京に来る者への管理・コントロール措置 の更なる厳格化に関する通告」を発表、国外から北京に来るすべての者は集中観察所に移送され、14日間の医学観察を行わなければならないとした。中国民用航空局はHPで19日、目的地が北京の国際便について一部を指定の第一入国地からの入国に調整する方針を発表した。
中山大学付属第三医院感染科の林炳亮副主任は「退院患者、特に糞便検査で陽性だった患者を対象にした訪問と追跡を行う必要がある」と言及。各地でまだ数名の感染が確認されていることについて、北京の呼吸器内科医は「その危害性に注目してさえいれば、パニックになる必要はない」とし、別の研究者も「比較的長期にわたって新たな感染者が確認されることを社会全体が念頭に置き、操業・生産が再開される中で小規模な感染があるだろうが、それを厳しく責めたててはならない」と注意を促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月20日