米国のトランプ大統領は現地時間5日、米ABCの独占インタビューに応じた際に、新型コロナウイルスの感染拡大の抑制を目的とする規制措置が各州で解除された後、「死者が一部出る可能性がある」と述べた。また、これは米国の規制解除と経済再開のための選択であると認めた。米メディアが伝えた。
「ABC World News Tonight」の司会であるミュアー氏はトランプ氏へのインタビューで、「規制解除による死者は、私たちが直面している現実か」と質問した。
トランプ氏は「一部出る可能性がある。マンション、家屋、その他の住宅から出ることになるからだ」と述べた。
トランプ氏は各州の規制解除を推進する必要性はあるかという問題について、ソーシャルディスタンスにより麻薬使用や自殺が増えると述べた。「何が起きているか見るといい。人々は職を失っている。我々はこれを取り戻さなければならない。これが我々が取り組んでいることだ」
トランプ氏は米国の経済再開を促した際に、米国人が自らを「ヒーロー」と見なすことを奨励した。また長期的にソーシャルディスタンスを厳守するのは非現実的と述べた。
「我々は今後3年に渡り家の中で座っているわけにはいかない。ワクチンがあろうがなかろうが、さらに多くの死者が出る。我々はワクチンについては上手くやっているが、ワクチンがあろうがなかろうが感染は終息する。しかも我々は正常に戻る。しかしこれが苦しい過程になることは間違いない」
トランプ氏の感染症に対する楽観的な態度は、公衆衛生専門家の意見と異なっている。後者は、効果的な治療方法とワクチンができるまで、新型コロナウイルスは引き続き重大リスクになると警鐘を鳴らした。
米ジョンズ・ホプキンス大学が発表した最新の新型コロナウイルス関連統計データによると、米国の感染者は累計で120万人を、死者は7万人を突破した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月6日