マーク・ミリー米統合参謀本部議長は5日、新型コロナウイルスの発生源が自然界であり、人為的に作られたものではないとする証拠が上がっていると述べた。また、ウイルスが「故意に」漏洩したものではないとする十分な証拠があると話した。これはホワイトハウスによる、いわゆる「ウイルス発生源は武漢の実験室」という嘘を再び真っ向から否定した。
ところが大統領選を控えるトランプ政権は、感染対策の不徹底の責任をすべて中国に押し付ける気持ちを固めたようだ。米CNNは6日、トランプ氏及びホワイトハウス当局者が最近「数十」の友好国と、中国への「責任追及」について検討しているとスクープした。
5日付ロサンゼルス・タイムズは署名記事で、次のように論じた。公衆衛生及び経済の大きな危機に際し、核兵器を保有する経済超大国を現段階の米国の主な敵国にし、国内の政治の需要を満たそうとすることはショッキングで、最も愚かな手段だ。政治家が罪のなすりつけに必死になるなか、米国国内の感染対策は依然として混乱している。牛肉の不足により、有名ファーストフードチェーンのウェンディーズの一部店舗が、メニューからハンバーガーを削除した。下院がみな「トランプ嫌い」であるため、感染症のトップクラスの専門家であるファウチ氏は6日、下院証言が認められなかった。ホワイトハウスが信頼する予測モデルが米国の新型コロナウイルス肺炎の死者を13万4000人に引き上げると、ホワイトハウスの感染対策特別チームが間もなく解散されるという情報が伝わった。中国外交部の華春瑩報道官が6日、「我々は米国の当局者に対して、自国のことに取り組むよう忠告する」と述べた通りだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月8日