中国外交部の華春瑩報道官は北京市で7日開かれた記者会見で、「中国はウイルス発生源の特定を含む世界保健機関(WHO)との各種協力で開放を保っているが、米国など一部の国が発生源の特定について矢も盾もたまらず結論ありきの国際調査を実施することに反対する」と述べた。
記者からは「WHOのメンバーは先ほど、中国に代表団を再度派遣し、各種動物との接触歴に注目し、ウイルス発生源を特定することを関係者と検討中と述べた。中国側はこれについてどう論評するか」という質問があった。華報道官は次のように述べた。
中国はウイルス発生源の特定を含むWHOとの各種協力で開放を保っている。人類がより良く重大感染症に対応できるようになるならば、中国側は成すべき貢献を成し遂げるだろう。しかし中国側は米国など一部の国が、発生源の特定について矢も盾もたまらず結論ありきの国際調査を実施することに反対する。
ウイルス発生源は一つの科学的な問題で、科学者及び専門家に研究を任せ、十分な論証を踏まえた上で結論を導き出すべきだ。中国政府はWHOと良好な意思疎通を維持しており、WHOの活動を強く支持する。また引き続きオープンで透明で責任ある態度に基づき、ウイルス発生源などを含む問題についてWHOと協力を展開する。中国側は適切な時期に発生源特定の対応について結論を出すことに同意する。
中国側が反対するのは、米国など一部の国がウイルス発生源を政治化させようとし、矢も盾もたまらず結論ありきの国際調査を実施することだ。中国側は引き続きWHOと良好な協力を展開する。人類がより良く重大感染症に対応できるようになるならば、中国側は責任ある態度により成すべき貢献を成し遂げるだろう。
別の記者からは「情報によると、中国医薬健康産業股份有限公司とWHOが協力協定に署名したが、関連状況についてご説明願えるか」という質問があった。華報道官は次のように回答した。
中国政府はWHOが世界の感染対策協力においてリーダーシップを発揮することを強く支持する。中国企業もWHOとの実務協力に積極的に参加している。先ほど中国医薬健康産業股份有限公司はWHOが中国で防疫物資を調達する際に力強くサポートした。情報によると、双方はこのほど新たな協定に署名した。中国医薬はWHOの中国における調達に対して、サプライヤー審査、製品調達、倉庫保管などのサービスを提供する。中国医薬は引き続きWHOの中国における個人用防護用品の調達をサポートし、北京及び広州にある倉庫で上述した物資を保管する。
中国側は生産能力、倉庫保管、物流などの優位性をより良く利用し、WHOにより効果的で高品質なサービスを提供し、国際感染対策協力に自身の貢献を成し遂げる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月8日