6月末に予定されていた主要7か国(G7)首脳会議(サミット)を9月まで延期した後、トランプ米大統領はG7を「非常に時代遅れ」な国家間組織と批判したうえ、ロシア、インド、韓国、オーストラリアをサミットに招待した。この会議では中国に関する事など話し合われる。観察者網が伝えた。
ロシアの通信社スプートニクの2日付報道によると、同国外務省のザハロワ報道官は「G7はすでに時代遅れ」とのトランプ大統領の見解に賛同し、すでに現代世界の大勢を反映していないとの考えを示した。
だが中国を排除し、G7で「小グループを作る」というトランプ大統領のやり方には同意しているわけではなく、「中国抜きでは、真剣でグローバルないかなる提案も実現不可能だ」と補足した。
ロシア・トゥデイ(RT)は「トランプ大統領は今回のG7サミットを『反中経済集団』に改革しようとしている」と評した。
米側がG7サミットで中国に関する事を議論すると言明したことについて、中国外交部(外務省)の趙立堅報道官は2日の定例記者会見で「中国側は一貫して、どのような国際組織であれ国際会議であれ、各国間の相互信頼の増進に寄与し、多国間主義の維持に寄与し、世界の平和と発展の促進に寄与すべきだと考えている。これは世界の圧倒的多数の国々の願いであると我々は信じる。中国を標的にした『小グループ作り』は人々の支持を得られず、関係国の利益にも合致しない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年6月4日