中国の鄧錫軍・駐ASEAN(東南アジア諸国連合)大使は11日、ジャカルタで開かれたオンライン記者会見で、新型コロナウイルス・ワクチンの開発や生産を巡って、中国とASEANとの協力は大きな可能性を秘めていると強調。「ASEANと積極的に協力する用意がある」として、次のように述べた。
「中国のワクチン開発の進度は概ね諸外国並みを維持しており、中には世界をリードしているものもある。中国は、公平かつ迅速なワクチン入手を求める開発途上国の要望に積極的に応えていく。
中国とASEANは足元で感染防止と経済・社会の発展の回復という難題に直面しているが、双方はこれまでにも感染防止対策やマクロ経済政策協調の強化などで緊密に協力してきた。
新型コロナが爆発的に感染拡大して以来、中国とASEANは感染防止対策で広く協力し、国際協力の模範となってきた。こうした中、国際的な連帯・団結と多国間主義(マルチラテラリズム)を強めることは、世界規模での感染拡大を防止する上で極めて重要だ。
中国は人類運命共同体の理念を堅持して、ASEANを含む各方面との十分な意思疎通を図り、ワクチン開発と世界規模での感染拡大防止の推進に向け共に努力し、新型コロナとの闘いに早期に打ち勝つよう協力していきたい」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月13日