ガバナンス強化でリスクと挑戦に対応、人類運命共同体の構築を維持せよ
イスラエルの歴史学者、『サピエンス全史』の著者であるハラリ氏は「新型コロナの蔓延は稀に見る動乱と変化をもたらした」と指摘した。
新型コロナは一つの試練、各国及び世界のガバナンス水準に対するかつて無い「ストレステスト」だ。新型コロナの世界的な蔓延は、グローバルガバナンスの強化と改善が当面の急務であることを示している。
新型コロナの流行後、一部の国は認知・共通認識・協調を失っている。対応するための動員能力が低下し、医療資源の不足が深刻で、感染状況が持続的に悪化している。世界レベルで見ると、パンデミックを防止するための発見・観測・防護・治療システムの不足が露呈している。一部の国は多国間協力を損ねる一方で、多国間メカニズムを自国の利益のために利用しようと試み、さらにはグローバルガバナンスメカニズムを政治的駆け引きのツールにしている。
ウイルスの人類への攻撃は、終息には程遠い。感染対策情勢は依然として厳しく複雑だ。この時期に国際社会は国連を軸とするグローバルガバナンス体制をより強く守り、WHOを強く支持し、感染対策の経験を広く共有し、医療物資の供給を確保し、薬品の研究開発を加速するべきだ。
世界の感染症との戦いの実践は、より揺るぎない姿勢で多国間主義を守り、グローバルガバナンス体制をより公正で効果的にし、人類運命共同体の構築の推進を続けることで、より余裕を持って各種リスク・挑戦に対応できることを示している。
人類の発展の歴史は、感染症との戦いの歴史でもある。経験により知恵をつけ、困知勉行する。苦難を経験し啓発されるなか、人類はいつか新型コロナに打ち勝ち、数々の挑戦を乗り越え、光あふれる未来に向かうだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月14日