「ウイルスは恐るべきペースで全国に広がっている。韓国は大規模感染の初期段階に入った」17日付韓国紙『ソウル新聞』によると、韓国防疫当局は新型コロナウイルスの大規模かつ急速な蔓延の可能性に懸念を深めている。特にソウル市内の「サラン第一教会」関連の感染者が大幅に増加している。17日昼までに感染者が315人報告されており、韓国で2番目の規模の集団感染となっている。
韓国中央災難安全対策本部の金剛立( キム・ガンリプ)第1総括調整官は17日、「教会から提供された4000人以上の信者名簿に基づき、同日0時まで3400人以上の隔離を行い、2000人以上の検査を行っている。陽性の割合は6分の1にのぼる」と発表した。しかし教会が提供した名簿は正確なものではなく、防疫活動を困難にしている。
「サラン第一教会」の全光焄(チョン・グァンフン)牧師は15日、ソウルの集会禁止令を顧みず大規模集会を敢行し、韓国のネットユーザーから批判を浴びた。保釈された全牧師を社会の安全を脅かした罪により再収監することを求め、2日間で20万人以上のオンライン署名が集まった。
報道によると、全牧師は17日に感染が確認され、隔離先に送られた。韓国の関連当局はすでに捜査機関に対して、「感染症の予防・管理関連法」に違反した容疑で全牧師を告訴している。
韓国中央災難安全対策本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)本部長は17日、「感染症はソウル及び京畿道などの首都圏で生じているほか、全国各地でも引き続き感染者が出ている」と述べた。17日0時までの24時間で、韓国の感染者が197人増加した。韓国の1日あたりの感染者が100人を上回るのは4日連続。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月18日