王毅国務委員兼外交部長(外相)は20日、インドネシアのルトノ外相と海南省保亭リー族ミャオ族自治県で会談した。
王部長は「ポストコロナ時代、外相の訪中はルトノ外相が初めてだ。外相の来訪は中国・インドネシア関係の重要性を物語っており、両国の外相が『オフライン外交』の再開を実現したことを示すものでもある。これは双方が連携して新型コロナへの勝利と経済の立て直しに尽力するという明確で積極的なメッセージを発した。人類は同舟相救う運命共同体であり、感染症対策でも経済回復でも団結と協力の道を歩み、多国間主義を堅持する必要がある。中国はインドネシアと共に、一層断固として多国間主義を守り実践し、国際関係の基本準則を守り、世界の多極化と国際関係の民主化を推進することを望んでいる」と表明。
「『南中国海における行動規範(COC)』協議は対等原則に従い、中国・アセアン計11か国の共通認識を体現している。その結果は必然的に域内各国の利益に合致し、国際法にも合致するものとなる。域外勢力が南中国海問題を意図的に誇張し、緊張を造り出すのは、地域の安定にとって直接的脅威だ。中国側はインドネシアを含むアセアン各国と共に努力して、COC協議を早期に妥結し、南中国海の長期的な平和・安定を共に維持したい」と強調した。
両外相は、両国が人的往来の「高速レーン」を正式に確立し、防疫の確保を前提に人的往来を円滑化し、滞りのない産業チェーンとサプライチェーンを維持して、互いの経済回復に弾みをつけることを発表した。(編集NA)