「二都物語」
数百万世帯が停電するなか、テキサス州の州都であるオースティンで演じられた「二都物語」が注目を浴びている。オースティンの市街地と西部の高所得コミュニティは明るいが、伝統的に黒人とラテンアメリカ系が居住する東部は闇に包まれ、西部と東部の間に明確な境界線が浮かび上がった。この状況はオースティンだけではない。米メディアはさらに、ダラスの有名な高級住宅街であるハイランドパークについて言及した。多くのコミュニティで停電しているにも関わらず、ハイランドパークは常に明るいというのだ。
テキサス州コロラドシティのティム・ボイド市長は、一部の人の不満に耳を傾けていない。ボイド氏は火曜日にフェイスブックで「あなたやその家庭のために何かをする義理はない。現地政府の責任はこの苦しい時に援助を提供することではない。生きるか死ぬかは自分で決めることだ。政府と電力事業者及びその他の事業者もあなたたちのために何かをする義理はない」と投稿した。ボイド氏はさらに「怠けて手を伸ばし政府に金を求める」のではなく、電気も水もない市民は自分で生きる手段を考えるべきだとした。「適者のみが生存でき、弱者は淘汰されるばかりだ」ボイド氏のこの発言は大問題となり、市民から猛批判を浴び辞任に追い込まれた。