「大失敗」
「USAトゥデイ」などのメディアは、「大失敗、テキサス州の数百万人の停電が続くのはなぜ?」といった疑問を呈している。テキサス州は米国の石油・天然ガス生産量が最大の州であり、本来ならば米国で最も電力が豊富な地域のはずだ。「ワシントン・ポスト」は、米国で最も豊かな州でこのようなことが起きたが、これは多くの人にとってショッキングだと報じた。
テキサス州のアボット知事は停電の原因を、大寒波による風力発電所のタービンの凍結とした。アボット氏はさらに、テキサス州の電力網を管理するアーコットに責任を押し付け、「これはアーコットの徹底的な失敗だ」と述べた。アーコットは故障について「風力発電所のタービンの凍結、天然ガスの供給の限界、低気圧及び機器の凍結」といったさまざまな原因を挙げた。CNNは「誰もが他人のせいにしようとしている。民主党の多くの関係者は、アボット氏が速やかに猛吹雪の対策を講じなかったと批判している」と伝えた。
ブルームバーグは、「この危機をさらに深刻にしたのは、テキサス州の電力網がその他の地域の電力網と切り離されていることだ。これによりテキサス州は隣の州から電力供給を受けることがほぼ不可能になった(隣の州の多くの人も停電に直面しているが)」と伝えた。
テキサス州は「ローン・スター・ ステイト」と呼ばれ、州の独立性を強調してきた。電力網の独立は、州の一部の人々が誇りとすることだった。「ワシントン・ポスト」はテキサス州は数十年に渡り、連邦政府の発電業界に対する監督管理から逃れてきたと報じた。
ABCは「電力網の老朽化及び更新の不足など、全米各地に類似する問題が存在する。壊滅的な支障が出なければ、事業者は資金を費やし更新しようとしない。テキサス州の停電は一種の警鐘で、人々にインフラ更新を真剣に議論するよう注意を促した」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月19日