間もなく開催される今年の中国両会が全世界から注目されている。中国共産党成立100周年に際し、世界は今回の大会を通じ貧困撲滅及び感染対策の「中国の回答」への分析を掘り下げ、「中国共産党はなぜできるのか」に対する理解を深めようとしている。
人民のためにという初心を永遠に忘れず
甘粛省古浪県黄花灘生態移民区は、ロシアの有名な漢学者、タフロフスキー氏に忘れがたい印象を残した。かつては荒れ果てた砂漠だったが、貧困対策としての移住先の新しい村が次々と建設された。祁連山脈の6万人余りが、水道・電力・道路・学校・保健室などのインフラが整った新居に引っ越し、果物・野菜栽培や牧牛・牧羊などの富を築く産業に従事している。
中国をすでに半世紀も研究しているタフロフスキー氏は、中国の新型コロナウイルスとの戦いにも目を向けた。タフロフスキー氏は新著の中で中国を「コロナ禍のオアシス」と称賛した。タフロフスキー氏は中国の貧困撲滅や感染対策などの成果が、中国共産党の人民への気持ち、人民のためにという本質を再び世界に示したと見ている。
百年の風雨のなか練磨し、常に初心を忘れない。各世代の中国共産党の党員と人民は苦楽を共にし、弛まず奮闘している。中華民族は立ち上がり、豊かになり、強くなるという偉大なる飛躍を迎えた。人民の達成感、幸福感、安心感がますます強まっている。手に汗握る感染症狙撃戦において、中国共産党は人民の命の安全と体の健康を最優先するとし、全力ですべての命を守った。壮大なる脱貧困攻略戦において、中国共産党は全面的な小康の道で1人の脱落者も出さないと誓い、中華民族を数千年苦しめた絶対的貧困の問題を歴史的に解消した。
百年を振り返ると、中国共産党が次々と試練を乗り越え、次々と奇跡を起こした秘訣は「民心」という二文字にある。かつて抗日戦争と解放戦争を自ら経験した米国人記者のジャック・ベルデン氏は著書の中で、「共産党は誇張な話で勝利を収めたのではなく、確かな取り組みで人々の心をつかんだ」と記した。
未来を展望すると、中国共産党は引き続き人民の利益を出発点・立脚地とし、社会主義現代化国家の全面的な建設という歴史的かつ壮大な願いに向かい奮進する。「人民の生活がより美しくなり、人の全面的な発展、全人民の共同の富裕でより顕著な実質的進展を実現する」中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(五中全会)が描き出した青写真は、人民を目立つ位置に据えた。今年の両会が審査・議論する第14次五カ年計画及び2035年長期目標綱要(草案)は、五中全会の精神を国の意志とする。
インドネシアのシンクタンク、アジア革新研究センターの責任者は「中国の過去1年の経済発展及び感染対策の成果が注目されている。感染封じ込めの成功を基礎とし、中国経済は今後さらに大きな発展を迎える。第14次五カ年計画の実施に期待できる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月4日