ビジネス環境について、中国は世界先進水準に合わせ、現在まで130件余りの関連改革措置を打ち出している。中国のビジネス環境の国際的な競争力をさらに強化し、かつ長年に渡り世界のビジネス環境改善幅が最大の経済体の一つになっている。
制度建設について、中国は長期的に世界経済協力モデルの革新、世界経済ガバナンス構造の改善に取り組んでいる。G20サミット、WTO「貿易円滑化協定」など世界経済ガバナンスメカニズムにおいて常に重要な力を発揮している。中国が初めて提唱した「一帯一路」イニシアチブは、各国のトップレベル戦略との結びつき、アジアインフラ投資銀行などの新型インフラ融資機関の設立、インフラ融資モデルの革新、新型産業団地の共同建設の模索などで積極的な模索を行った。世界経済・貿易協力を掘り下げ、特に発展途上国の経済成長の促進に対して重大な貢献を成し遂げた。さらに新型コロナウイルスが世界で猛威を振るい、世界経済が後退に陥り、一国主義と保護主義が世界で横行するなか、中国はASEAN及び日本、韓国、豪州、NZの計15カ国と「東アジア地域包括的経済連携」協定に署名した。これは人口・GDP・輸出総額がいずれも世界の約3割を占める世界最大の自由貿易区の誕生を意味する。中国はEUと中国・EU投資協定の交渉を完了したが、これは中国とEUという2大世界市場が高基準の投資自由化に合意したことを意味する。
世界への貢献について、過去20年間の世界経済成長に対する中国の平均的な寄与度は30%弱にのぼる。特に中国は昨年、主要経済体のうち唯一プラス成長を実現した国として、世界経済回復・成長をけん引する最も重要なエンジンになった。中国のWTO加盟後、主な比較優位性は熟練した一般労働力、良好なインフラ、整った製造業体系に集中している。そのため世界のバリューチェーンの分業において、主に最終製品製造など消費者を直接見据える部分を担当し、世界の生産要素の全体的な投入が不変であっても生産可能性フロンティアを外側に拡大した。これは中国本土の生産要素の使用効率を高め、かつ米国、EU、日本、韓国、多くの新興市場国の生産要素の使用効率を効果的に高めた。ゴールドマンサックスが2018年4月の報告書で指摘したように、全体的な需要と生産に変化がないと仮定した場合も、300−350億ドルの資本を5年以上投じなければスマホ製造業を中国から米国に移すことはできない。しかもスマホの全体的な生産コストが37%増となる。
中国は現在、新たな発展構造の構築に取り組んでいる。これは中国と世界に向け国内外の2大市場を貫き、輸出入の2大ルートを結ぶ「回転ドア」を開く。新たな発展段階に入る中国は引き続き開放型世界経済の建設に向けより優れた成績表を提出する。世界経済回復により多くの「中国の原動力」を提供し、世界各国とより多くの「中国のチャンス」を共有し、世界の人々により多くの「中国のボーナス」を届ける。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月8日