王毅国務委員兼外交部長(外相)は8日、重慶市で行われた第6回瀾滄江―メコン川協力外相会議で、「新たな歴史的出発点に立ち、中国は習近平国家主席の打ち出した『親・誠・恵・容』という周辺外交理念を断固として貫徹し、メコン川諸国と共に発展のチャンスを分かち合い、試練に対処し、瀾滄江―メコン川諸国運命共同体の構築に向けて努力していく」と表明した。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
王部長は次の段階で達成すべき重点的取り組みとして、以下を挙げた。
(1)感染症対策協力の深化。中国側は引き続きメコン川諸国にワクチンや医療物資を支援して、各国が新型コロナとの闘いに最終的に勝利する手助けをする。我々は公衆衛生協力を今後の協力の重点とし、瀾滄江―メコン川公衆衛生特別資金を活用して、バイオセーフティ実験室、感染状況の監視測定、国境を跨いだ感染症の防止・抑制事業を支えることができる。
(2)新型コロナ収束後の回復促進。瀾滄江―メコン川協力と「陸海新通路」の迅速な連携を模索し、貿易通関の円滑化、生産能力とコネクティビティ、デジタル経済、科学技術革新における協力を強化する。瀾滄江―メコン川農業協力センターを活用して、農業技術の普及と増産増収を促進し、農業貿易投資を強化し、各国の農業競争力を高めたい。
(3)水資源協力の拡大。第2回瀾滄江―メコン川水資源協力閣僚級会議及び協力フォーラムを成功させ、洪水防止・干害対策・減災、水利情報の監視測定、水文環境変化の共同研究を実施し、情報共有プラットフォームを拡充する。
(4)地方の実務協力の推進。瀾滄江―メコン川地方政府協力フォーラムを開催し、6ヶ国の地方政府が各自の強みを発揮するよう促し、業界団体・企業・民間資源の積極性を十分に発揮し、国境貿易・クロスボーダーEC・国境経済パーク協力を強化する。
(5)民心の通じ合いの促進。中国側は引き続き各国と貧困脱却の難関攻略の経験を分かち合い、メコン川各国のために少数民族居住地区県長・村長など末端幹部100人を育成し、農村女性への支援、農村経済の多元化、国境地帯の発展を支えていきたい。
(6)協力メカニズムの整備。「瀾滄江―メコン川協力五年行動計画(2023ー2027)」を策定し、所管当局がコネクティビティ、生産能力協力、国境を跨ぐ経済協力の計画を早期に完成する後押しをし、新型コロナ収束後の地域の回復及び中長期的発展を導く。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年6月9日