中国外交部の趙立堅報道官は7月29日、定例記者会見を主宰した。
『中国日報』記者:報道によると、28日に開かれた米国会上院外交関係委員会は「米国務長官に台湾が世界保健機関年次総会(WHA)オブザーバーの地位を取り戻せる戦略を制定するよう求める」議案を採択した。中国側はこれについてどう考えているか。
趙立堅報道官:台湾問題は中米関係で最も重要かつ敏感な問題である。「1つの中国」原則は中米関係の政治基礎であり、国際社会の普遍的共通認識でもある。
米国会の関連法案は「1つの中国」原則と中米間の3つの共同コミュニケの規定に反し、国連総会第2758号決議とWHA25.1号決議が取り決める基本原則に背いており、中国側は断固反対する。中国中央政府は台湾同胞の健康面の福祉に高く重視し、「1つの中国」原則を前提とし、台湾地区の世界保健事務への参加に適切な手配を行っている。
米国の関係方面は台湾問題の敏感性を十分に認識し、「1つの中国」原則と中米間の3つの共同コミュニケの規定、国際法と国際関係の基本準則を守り、台湾地区に関するマイナス議案の審議、「台湾独立」勢力に誤ったシグナルを発すること、台湾地区のいわゆる「国際空間」拡張の手助けをやめるべきである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月30日