米軍艦がこのほど南中国海で動きを活発化させている。南中国海に入ったばかりの空母「カール・ヴィンソン」が米海軍の沿海域戦闘艦(LCS)と合流し、合同訓練を実施した。米軍の空母からはさらにF-35Cステルス戦闘機が出動した。
米太平洋艦隊が9日に発表した情報によると、カール・ヴィンソンは南中国海で7日、LCS「タルサ」と合流した。2隻が艦隊を組み航行する間、F-35C艦載戦闘機1機がカール・ヴィンソンの甲板から発艦した。
「南海戦略態勢感知計画」は7日、カール・ヴィンソンがすでにバシー海峡を通過し南中国海に入り活動中と伝えた。タルサも最近、南中国海で活動を続けている。カール・ヴィンソンは米海軍から初めてF-35CとCVM-22B「オスプレイ」艦載輸送機を配備された空母でもある。同空母にはF-35CとCMV-22Bが1個中隊(12機)搭載された。第5世代機を艦載する米空母がアジア太平洋地域に配備されたのもこれが初。
空母が南中国海に入ったほか、米軍は8日さらに中国の南沙の島嶼・岩礁沖に駆逐艦を闖入させた。南部戦区報道官の田軍里空軍大校によると、米国のミサイル駆逐艦「ベンフォールド」は8日、中国政府の許可なく南沙の美済礁沖に違法闖入した。中国人民解放軍南部戦区は海空の兵力を組織し追跡・監視し、離れるよう警告を出した。
米軍艦の南中国海における活動などに関する質問に対して、中国国防部報道官の譚克非大校は8月の国防部定例会見で、「域外国の米国は国際法と国際関係の基本的な準則を無視し、頻繁に『航行の自由』という旗印を掲げ南中国海で武力誇示、挑発、撹乱している。南中国海の平和と安定を守る地域諸国の努力を絶えず破壊し、南中国海の緊張情勢を直接引き起こしている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月10日