王毅国務委員兼外交部長は20日、世界シンクタンクサミットに寄せたビデオメッセージの中で、中米関係についての立場を詳細に説明しました。
王外交部長は、「最大の発展途上国と最大の先進国である中国と米国が両国関係をうまく処理できるかどうかは、世界の前途と運命にかかわっている。16日に行われた中米首脳会談で、習近平国家主席は中米双方が互いに尊重し合い、平和的に共存し、協力・ウィンウィンを図るべきだと提起した。また、この3原則の中身についても詳しく説明を行った。その上で、習主席は4つの優先事項を提起した。これらの重要な論述は、中米関係の発展に対する中国の指導者としての深い思考と、中米関係の先行きの基本的な枠組みを示した」と述べました。
中米関係の未来について、王外交部長は「習主席は両国を2隻の巨大な船にたとえ、必ず方向を安定させ、航路から外れることなく、失速せず、そして衝突してはならないと指摘した。米国側が言行を一致させ、『新しい冷戦』を模索せず、衝突・対立せず、『台湾独立』を支持しないといった重要な態度表明を具体的な政策と行動で実行に移すよう期待している。そうすれば、中米関係を長期的に安定させ、両国に福祉をもたらすだけでなく、世界にも恩恵をもたらすことができる」と指摘しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年11月21日