王毅国務委員兼外交部長は20日、世界シンクタンクサミットにビデオメッセージを寄せ、中国・ASEAN協力の進展状況を説明しました。
王外交部長は、「東アジア地域では、ASEANを中心とし、ASEANパートナーシップを主な支えとする地域協力のプラットフォームが形成されている。そのうち、中国とASEANの対話パートナーシップは常にリーダーシップと模範的な役割を果たしている。中国はASEAN共同体の建設を支持し、地域構造におけるASEANの中心的地位を支持し、ASEANがアジア太平洋地域においてより大きな役割を発揮することを支持している」と述べました。
王外交部長はさらに「ASEAN側は独自のインド太平洋ビジョンを打ち出し、開放性、透明、包容、平等、相互尊重、相互信頼、互恵の理念を堅持し、主権を尊重し、内政干渉をしないといった重要な原則を堅持すると強調している。中国側はこのことに留意している。これらの理念と原則は国連憲章の趣旨にも、中国の外交政策理念にも合致する。中国はすでにASEANが提案した海上、相互連結(コネクティビティ)、持続可能な成長、経済という4つの分野において、実り豊かな協力を展開しており、それをさらに深化させたいと考えている」と強調しました。
王外交部長はまた、「2日後に開かれる中国・ASEAN対話パートナーシップ樹立30周年記念サミットは、一里塚的な意義を持つ重要な会議だ」とし、習近平国家主席がサミットに出席し、ASEAN諸国の指導者と共に双方の関係が過去30年間で収めた重要な成果と有益な経験を振り返り、将来の発展を見据えた計画を立て、方向性を示すと明らかにしました。
「中国国際放送局日本語版」2021年11月21日