民主主義はいかにして米国の道具になったのか②メタコンセプト置換を行った米国

民主主義はいかにして米国の道具になったのか②メタコンセプト置換を行った米国。

タグ:民主主義 米国の道具

発信時間:2021-12-08 15:22:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 このすべてはどのようにして生じたのか。これは実際には、米国が圧倒的な発言権により概念をすり替え、認識を再構築した結果だ。認識は往々にして「メタコンセプト」によって決まる。メタコンセプトを定義する権利を独占すれば、認識の構築における発言権を握れる。これは民主主義についても同様だ。第二次大戦の前後、米国は社会主義陣営との対抗において、民主主義と平等は社会主義国に生まれつき備わっている政治的特徴で、広い民意の基礎と道義的な優位性を持つことを意識した。米国式の民主主義は資本と深く結びついており、少数集団の利益に奉仕し、生まれつき限界がある。大衆による民主主義の時代を迎え、人心掌握をめぐる駆け引きで劣勢に立たされた米国は、民主主義のメタコンセプトの置換プロジェクトの開始を決定した。世界の民主主義に対する認識を再構築しようとした。

 

 1970年代後半より、米国の政治学界は民主主義研究学術プロジェクトを開始した。強力な国家宣伝マシーンを利用し、民主主義という言葉を改造した。米国式民主主義の「競争選挙」「多党交代」「三権分立」などの特徴を民主主義の世界的な基準とし、世界にこれを広めた。このすり替えには次の3つの特徴がある。(1)米国式民主主義をモデルとし、社会主義国の経済の平等及び政府の人民への反応といった要素を排除した。その中心的な機能は敵と味方の区別で、米国及び同盟国を民主主義国とし、対立する陣営の国を非民主主義もしくは強権統治国とした。(2)当時の先進的な行動学と心理学の成果を利用し、人民が共通の意思を形成し難いことを論証し、価値観に科学の衣をまとわせた。(3)学術的な模範形式を構築し、競争選挙による民主主義を公式見解として確立した後、政府が資金援助により学術研究体制を構築した。いかなる「偏った」研究成果も公表されず、仲間ではない学者が圧力を受けた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月8日



 


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