2022年の全国両会（全国人民代表大会・全国人民政治協商会議）が間もなく開幕する。新型コロナウイルスの感染が続き、世界経済の回復が極めて不確実で、国際構造に複雑で深い変化が生じる重要な時に、世界は中国の両会に大きな期待を寄せている。

　世界の注目点その一　全過程の人民民主主義

　民主主義は人類に共通する価値であり、中国共産党と中国人民が終始一貫し堅持する重要な理念だ。

　民主主義は飾りや置物ではなく、人民が解消を必要としている問題を解消するため用いるものだ。中国共産党第18回全国代表大会（「十八大」）以降、中国共産党は民主主義政治発展法則への認識を深め、全過程の人民民主主義という重大な理念を掲げた。両会は、国際社会が中国の人民中心による全過程の人民民主主義の実践を観察するための重要な窓になる。

　米バード大学の上席研究員である彭潤年氏は、「民主主義は人民中心でなければならない。中国の両会はまさにその例証だ」と述べた。

　パキスタンアジアエコ文明・発展研究所の責任者であるシャキル・ラマイ氏は、「中国の全過程の人民民主主義は、世界の政治の実践に貴重な経験を提供した。中国の人大代表と政協委員は全国各地の各業界に所属している。彼らが代表と委員になれたのは、富や地位のためではなく、優秀な品格と才能のためだ」と述べた。

　仏パリ第8大学の名誉教授であるトニー・アンドレアーニ氏は、「中国の民主主義制度は西側諸国よりも優れている。中国の全過程の人民民主主義について、西側は客観的に理解するべきだ。中国では中央にせよ地方にせよ、方針決定前とその実行の過程において広く協議する。西側の政治学者は協議による民主主義の中国における重要性を見落としがちだ」と述べた。

　タイ国立開発行政研究院タイ・中国戦略研究センター長は、「どのような民主主義であっても、強権ではなく知恵と実践により実際の問題を解消すれば、それは最も優れた民主主義の一つだ」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年3月2日