外交部(外務省)の14日の定例記者会見で、趙立堅報道官がウクライナ問題に関する質問に答えた。
【記者】トーマスグリーンフィールド米国連大使がウクライナのバイオセキュリティ問題をめぐる11日の国連安保理会合で、中国は偽情報を流布してロシアを支持していると述べたとの報道について、中国側としてコメントは。
【趙報道官】ウクライナ国内の生物軍事活動は国際社会共通の懸念だ。先日公にされた情報によると、ウクライナ国内の数10ヶ所の生物学研究所は、米国防総省の命令に従い運営されており、すでに米国はこれらの研究所の活動に2億ドル(1ドルは約115.8円)以上を投じている。米国のこうした研究は、致死性病原体を密かに拡散させるメカニズムの構築が目的だ。
ロシア当局者によると、ロシアはウクライナ国内で米国管轄下の生物学的研究所を30ヶ所以上発見した。すでに関連プロジェクトは急遽廃棄されたが、ペストや炭疽など病原体の痕跡が発見された。ヌーランド米国務次官は、ウクライナに生物学研究施設があることを認めた。米メディアも、米政府がウクライナの秘密生物学研究所の問題で嘘をつき、こうした研究所を支援する真の目的を米国民に隠していたと報じた。
ロシアがウクライナで発見した文書や写真、実物などの証拠を前に、米側が「偽情報」の一言で言い逃れようとしても、それでは説明にならず、人々は納得しない。米側は一貫して、いわゆる「公開性と透明性」を標榜してきた。もし偽情報だと言うのなら、なぜ米側は詳細な資料を開示して自ら潔白を証明しないのか?米側の2億ドルの資金援助は、一体何に使われたのか?米側はどの病原体についてどのような研究をしてきたのか?在ウクライナ米国大使館が自らのウェブサイト上から関連資料を全て削除したのは、何を隠すためだったのか?なぜ米側は20年間、生物兵器禁止条約(BWC)の多国間検証メカニズムの構築に単独で反対してきたのか?もし潔白を証明したいのであれば、なぜこれらの生物学研究所を国際的な専門家による独立した調査のために公開しないのか?(編集NA)
「人民網日本語版」2022年3月15日