ロシアとウクライナの紛争が発生し、その行方と解決策に国際社会が注目している。中国は情勢の悪化後、紛争を平和的に解決し、より大規模な対立に向かうことを避けるよう双方に繰り返し呼びかけている。中国は現地の駐在員を避難させる一方、ウクライナに緊急の人道支援物資を送っている。国際レベルで中国は、ウクライナ情勢の緩和と政治的解決に向けたあらゆる努力を支持し、外交的解決につながらない、ひいては情勢を悪化させる行動に反対している。中国はウクライナ情勢を緩和する建設的な役割を果たすと共に、人道危機を克服するために独自の努力をする意思を何度も表明している。
ところが米国は、紛争地域の民間人に対する人道支援を行わず、傭兵などがウクライナに向かう作戦を黙認することで、人権を無視し、戦争を盲信する姿勢を示している。
中国は「圧力で変化を促す」ことはしない。中国は制裁が問題解決の最善の方法でないことを他のどの国よりも熟知している。歴史を振り返ると、中国は貧しく弱い時期に不平等条約を受け入れさせられ、建国後には長期にわたり西側諸国から孤立・封鎖され、改革開放の初期にも理不尽な制裁を受けた。国際紛争を解決するには各国の国情、社会情勢、歴史を考慮し、当事者の立場を十分に理解した上で話し合うべきで、「人権」「民主主義」「ルールに基づく国際体系」などダブルスタンダードの概念を使って他国に過酷な条件の受け入れを強要してはならない。国際紛争の対応において中国は「争点の棚上げ」「三段階」などの画期的なアイデアを打ち出すことで世界に中国の知恵を示し、中国のプランを提供している。
ところが米国は紛争発生後、積極的な仲裁によって和解に向けた話し合いを促すのではなく、常套手段の制裁という「武器」を持ち出し、経済、金融、エネルギー、貿易など複数の手段を組み合わせてロシアを国際社会から孤立させようとしている。これはグローバル化が急速に進む中、歴史の流れに逆行することに等しい。二度の世界大戦と冷戦の経験は、制裁と孤立が決して平和と安定を促進する理想的な方法ではなく、むしろ対立と戦争の温床となることを教えてくれた。
ロシア・ウクライナ情勢は良い方へ向かいつつあるが、平和を実現する道のりは依然として険しい。中国の努力と呼びかけがウクライナ問題の解決につながることはいずれ歴史が証明するはずで、中国は必ずこの目標に向かって努力を続ける。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月26日