米国のバイデン大統領は26日、訪問先のポーランドでロシアとウクライナとの衝突について演説した際、「この人(プーチン大統領)は権力の座にとどまってはならない」と述べました。その後、ホワイトハウスは、自国の大統領による他国の内政に干渉するこの発言について弁解したものの、米政権の本当の目的を覆い隠すことはできませんでした。米国は自らが世界で覇を唱えられるように、ロシアを弱体化させ、ロシア政権を覆すことを狙っているのです。
2017年、シリアで活動する米軍の装甲車
米国は政治、経済、文化、教育、メディアなどをもてあそび、「人権」「民主」「自由」などを旗印に掲げて、世界各地で紛争を引き起こしています。すでに1カ月以上続いているロシアとウクライナの衝突も、米国が2カ国間の対立を激化させる、または直接、戦争を起こすことによって、地政学的な利益を図る最新の事例となっています。
米国は世界中で「敵」を見つけようとしています。特に冷戦後、「単極システム」という妄想から世界各地で干渉主義を実施し、数多くの戦争を引き起こし、政権転覆や浸透工作に奔走してきました。
米国が世界各地で引き起こした戦争により、300万人を超える一般市民が死亡し、約300万人が難民になりました。
欧州へ避難しようとする中東諸国の難民
また、それらの戦争は米国内の「ポピュリズム」の氾濫と政治的対立の激化を招いています。「人権」や「民主」をいつも口にする米国の本当の顔は、国際社会で見抜かれつつあることでしょう。(鵬、星)
「中国国際放送局 日本語版」より 2022年3月29日